loading...

JTBパブリッシングの出版案内

北の札幌と並んで南の博多は日本二大ご当地ラーメン。札幌が味噌ならば、博多は豚骨である。また茹で時間が短い細麺がほとんどで、「大盛りよりも替玉」という文化が特徴的である。最近では醤油味、塩味、太麺などいろんな新店が登場しているが博多に来たらまずは豚骨である。そんな豚骨オススメ5軒を紹介!

PROFILE 大崎 裕史(HIROSHI OOSAKI)

1959年2月27日生まれ。自称「日本一ラーメンを食べた男」。2015年1月現在11000軒22,500杯を食破。ここ数年は毎年700-800杯を食べている。「夕刊フジ」(産経新聞社)でラーメン記事連載中。ラーメン複合施設やカップ麺を複数監修。他、TV、ラジオ、雑誌などの登場多数。2005年4月株式会社ラーメンデータバンクを設立し、代表取締役に就任(現会長)。日本ラーメン協会理事。

博多新風 博多デイトス店

博多ラーメンと熊本ラーメンを融合させ、新しい風を吹かしている!(新風麺680円/ランチタイムは650円)

博多の駅に降り立てば、もうそこから豚骨王国。駅ビルデイトス2階の「博多めん街道」に行けば、元祖博多だるま、長浜ナンバーワン、博多一幸舎、ShinShinなどの博多ラーメンと他の地域のラーメンが揃っている。どこを食べても博多の代表的な名店であり、遜色ない。今回紹介するは「博多に新しい風を」と博多ラーメンと熊本ラーメンの中間的な味で新風を巻き起こしている店「博多新風」。本店は福岡市南区にあり、出張族にはやや不便なのでこちらのデイトス店をオススメ。豚骨出汁にニンニクのマー油を加えることで風味とコクを増している。自家製麺は一般的な博多よりは少し太め。マー油が苦手な場合は「純とんこつ」や「和風とんこつ」も用意。

大崎CHECK!

  • ニンニクを焦がして風味付けしたマー油
  • 一般的な博多よりは少し太めの自家製麺
  • 味は選べる三本柱

DATA

住所:福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス 2F 博多めん街道
電話番号:092-475-8239
営業時間:10:30~22:30
定休日:無休

博多一双 博多駅東本店

泡が豚骨を本格炊きしている証明!新進気鋭の人気店!(ラーメン600円)

駅ビルや集合施設よりも路面店や個人店という方はこちらの「博多一双」へ。博多駅から徒歩6分と近い。まだ開店して2年ちょっとの新進気鋭店。地元の有名人気店で修業し、兄弟で独立出店。人気急上昇中で2店舗目を中洲にオープンしたほど。店に近づくにつれ、豚骨臭が漂ってきて「本気の豚骨スープ」に食欲をそそり、この香りは豚骨好きに堪らない。同じ豚骨スープだが各部位のバランスにこだわり、こってりしながら嫌な感じが無く、甘さを感じるほど。モダンと古風を合体させたような店舗は女性一人でも食べられる雰囲気。元気の良い接客と共に後味スッキリの一杯を堪能できる。独特の細平打ち麺は替え玉をする人も多く、一軒完結型。

大崎CHECK!

  • 豚骨好きには食欲をそそる豚骨臭
  • 豚骨の部位のバランスで甘味のあるスープ
  • 細平打ち麺

DATA

住所:福岡市博多区博多駅東3-1-6
電話番号:092-472-7739
営業時間:11:00~24:00
定休日:不定休

博多だるま

博多の老舗で代表的な一軒。水や食材へのこだわりが半端無い!(ラーメン700円)

「博多ラーメン」と言ったらその代表的な店舗が「だるま」。創業から半世紀が経ち、今では二代目が受け継いで「博多だるま」「初代だるま」などとブランド分けし、各地に展開。百貨店の催事やラーメンイベント等でも大活躍の老舗。先代が最後の営業をしていたのがこの場所である。歴史はあるもののラーメンには一切妥協なし。「昔ながらの」という作り方ではない。水は天然水を再現した「SECOM水」にこだわり、食材も限定したもののみを使用。自家製の麺に使う小麦は厳選して独自の配合で作り上げる。タレに使う醤油は蔵元に頼み込んで作り上げたオリジナル品で他では買うことができない。博多ラーメンを語るには欠かせない歴史の重みを感じる一杯。

大崎CHECK!

  • 長年愛され続けた豚骨スープ
  • 独自配合の自家製麺
  • 食材にこだわったチャーシュー

DATA

住所:福岡市中央区渡辺通1-8-26
電話番号:092-761-1958
営業時間:11:30~24:30
定休日:無休

元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店

豚骨スープに醤油を効かせ、しかも細平打ち麺。これも博多の老舗!(ラーメン並550円)

創業が昭和21年と70年近い歴史のある老舗で、今は三代目が経営。最近渡辺通りから天神西通りに移転し、店舗も新しくなった。移転前も移転後も40席以上と席数も多く、食堂的な存在で博多っこの胃袋を満たしてきた。博多ラーメンの元祖的なお店でもあるが、他県から見た「博多ラーメン」のイメージとは少し異なる。麺は細平打ち麺で博多の中では個性的。スープは醤油豚骨で醤油の効かせ方が独特。むしろ、直球の豚骨スープが苦手な東日本の人でもおいしく食べられる一杯と言える。餃子を頼んでビールを飲んでる人も多数。ゆったり落ち着いてゆっくりできるのもこの店の特徴。飲んだ後に〆のラーメンとしての活用もこの一軒で十分可能。

大崎CHECK!

  • 独特の平打ち細麺
  • 醤油が効いた個性的な醤油豚骨スープ
  • ゆったりと広い客席

DATA

住所:福岡市中央区大名2-6-4
電話番号:092-741-0267
営業時間:11:00~23:30
定休日:不定休

久留米 大砲ラーメン 天神今泉店

久留米本店はミシュランにも載った名店。博多で本格久留米を堪能!(昔ラーメン並650円)

本店は久留米にあり、天神から西鉄特急を使うと30分で行ける。しかし観光や出張できた人はそこまでしなくてもおいしい久留米ラーメンを天神で食べることができる。本店譲りの濃厚呼び戻し豚骨スープは博多に負けない豚骨臭を放ち、麺は博多系よりもやや太め。ざっくりとした印象だと「博多:女、久留米:男」という勝手なイメージ。武骨さを感じるところも久留米の特徴。特に「昔ラーメン」に入る背脂の揚げたモノ(通称カリカリ)が印象的で懐かしさだけではなく、食感の変化や脂のコクを楽しませてくれる。また博多ラーメンには珍しい海苔が入るのも久留米の特徴。同じ福岡の豚骨ラーメンでもその違いを楽しんで欲しい。(※呼び戻しスープとは創業以来、釜を空にせず継ぎ足していくことでコクを増す製法)

大崎CHECK!

  • 濃厚呼び戻し豚骨スープ
  • 背脂を揚げたカリカリ
  • ちょっと太めの麺と海苔

DATA

住所:福岡市中央区今泉1-23-8 Chieビル1F
電話番号:092-738-3277
営業時間:11:00~24:00
定休日:無休

大崎裕史の失敗しないラーメンセレクション―札幌編

 
本ページ内掲載の内容は2015年2月現在のものです。
ご利用の際はご注意ください。

ページトップへ戻る