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ご当地本からひもとく「地域のコト」 第2回:『続・名古屋の喫茶店』からみえる名古屋人の喫茶愛と足し算文化

「日常と食のコト」でくらしを楽しくするライフスタイルマガジン「ケノコト」と「たびのたね」のコラボ企画記事。ご当地本からみえてくる、地域の日常や文化、知られざる魅力をご紹介します。第2回では、愛知県名古屋市のご当地出版社・リベラル社発行の『続・名古屋の喫茶店』をひもときます。

東日本と西日本の狭間で独自の進化を遂げてきた名古屋の食文化。
味噌カツ、ひつまぶし、あんかけスパなど、数々の「名古屋メシ」が頭に浮かびますが、今回注目するのは「喫茶店」です。

名古屋市街から近隣エリアまで、バラエティに富んだ喫茶店を紹介している名古屋のご当地本『続・名古屋の喫茶店』(リベラル社発行)。
単なるお店紹介に留まらず、モーニングサービスに象徴されるような「お値打ち好き」の価値観、こってり味の料理 を好む県民性など、『続・名古屋の喫茶店』からは人々の気質や嗜好までもが垣間見えてきます。
そして、ページを読み進めるほどに名古屋のリアルを色濃く映し出す喫茶店巡りに出かけたい気持ちが高まるのです。
 

江戸時代の茶の湯の心から受け継がれる喫茶愛

名古屋の日常に溶け込んだ喫茶店。
モーニング、息抜き、打ち合わせ、団らんやデートなど、その使い勝手は様々です。
名古屋市と岐阜市の世帯当たりの喫茶代が全国平均の約3倍という数字も示されており、いかにこの土地の人々の喫茶愛が卓越したものかということが分かります。

名古屋人の喫茶好きの精神的な背景は江戸時代の「茶の湯文化」に遡ります。
豊かな自然環境に恵まれ、農水産物の生産性も高かった尾張藩。財政も潤沢で、徳川藩主は芸能や文化に力を注ぐことができました。
とりわけ抹茶を嗜む「茶の湯文化」の大流行の影響は強く、上流階級のみならず、下級武士や農民まで庶民の日常にもお茶を楽しむ文化が広く浸透したといいます。

そして抹茶で一服のシーンに欠かせないのが和菓子です。
愛知県の和菓子屋の店舗数が、東京に次いで全国2位というのも、この背景を知れば頷けます。
お茶と和菓子を楽しみながら、会話を楽しみ、心のゆとりを持つ習慣。
尾張徳川藩の時代から何百年という歳月を経て脈々と受け継がれてきたこの精神が、現在の喫茶愛につながっていると書かれています。
 

喫茶メニューからみえる名古屋流「足し算の文化」

名古屋に根付く足し算の文化。
1杯のコーヒーを注文するだけでトーストやゆで卵などの無料のオマケが付いてくるお値打ち感たっぷりのモーニングサービスは、この独特な文化の象徴。

また、味付けも足し算。
「京料理は引き算と言いますけど、名古屋は味噌でもたまり醤油でもどんどん加えていくんです」と著者の大竹氏は語っています。

喫茶店の定番グルメからも、こってり・濃厚味を好む名古屋人の味覚が分かります。
例えば、名古屋のある喫茶店から発祥した料理である「鉄板スパゲッティ」。鉄板皿に卵を流し込みケチャップ風味のスパゲティを盛り付けたイタリアンや、カレーソースをかけたインディアンなど、こってり好きには堪らないメニューです。

そして小倉あんを使ったスイーツメニューも外せません。
トーストにバターと粒々のあんこを乗せた「小倉トースト」や、コーヒーにあんこを入れた「コーヒーぜんざい」など、やはりうま口・濃い口のこってりメニューがこの土地の人々の心をつかんでいるのです。

名古屋の喫茶店には、そこに受け継がれてきた独自の文化や味覚、気質を知るヒントがたくさん転がっています。 この街を、人を、より身近に愛おしく感じられる、喫茶巡りの旅に出かけてみませんか。
 

『続・名古屋の喫茶店』

発行:リベラル社、著:大竹敏之
名古屋の3大喫茶のコメダ・支留比亜・コンパルからモーニング・鉄板スパ・小倉トーストまで著者がすべての店を食べ歩き、オススメの店を厳選紹介。名古屋の喫茶店満喫に欠かせない一冊です。

「ケノコト」

毎日の何気ない暮らしこそ大事なことがたくさん。ケノコトは日常と食をより楽しくするメディアです。ケノコトの“ケ”は、「食べる」や「糧」といった食(け)のことと「ハレとケ」のケ=「日常」を表しています。ケノコトのコンセプトは“ココのある暮らし”。ココとは個々(1人1人)、此所(色んな場所で)、小幸(小さな幸せ)。日常を彩るちょっとした幸せ。そんな瞬間が生まれるきっかけをつくること、それが「ケノコト」の役割です。

―ご当地本からひもとく「地域のコト」―
第1回『信州の発酵食』からみえる
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第2回『続・名古屋の喫茶店』からみえる
名古屋人の喫茶愛と足し算文化
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第4回『オキナワグラフ』で知る、
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