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Vol.7

ドラえもんファンの聖地を発見! 藤子・F・不二雄先生が少年時代に通った「文苑堂書店」に行ってみた

1周年を迎えた電子書籍サービス「たびのたね」は、45周年を迎えた「ジャポニカ学習帳」とコラボ企画を実施中です。

みなさん、ジャポニカ学習帳を発売するショウワノートの本社は、富山県の高岡市にあることをご存知でしょうか? そして、高岡市は『ドラえもん』などの作者として知られる藤子・F・不二雄先生の出身地でもあります。

ショウワノート本社工場の壁にはドラえもんたちが描かれていたり……

高岡限定のドラえもんグッズを作っていたりと、ショウワノートとドラえもんはとても縁が深いのです。

そんな中、タクシーのドライバーさんから「ドラえもんファンの間で“聖地”と呼ばれている書店がある」という情報を入手。

それがこちらの「文苑堂書店 駅前店」。1955(昭和30)年創業の書店で、富山県を中心に展開しています。

2階に上がると、フロアの一角にかなり大きなスペースの「ドラえもんコーナー」がありました!

マンガやDVD、グッズなどドラえもん関連の商品がぎっしり。たしかにここはドラえもんファンにとってうれしい場所ですが、聖地と言われている理由はいったい何なのでしょうか? 文苑堂書店の会長・吉岡隆一郎さんにお聞きしました。

吉岡さん「当店は、藤子・F・不二雄先生と藤子不二雄A先生が、少年時代に足繁く通っていた書店なんですよ。ファンの間では“藤子不二雄コンビが誕生した場所”と言われています」

1944(昭和19)年、藤本弘少年(後の藤子・F・不二雄先生)が通う高岡市の小学校に、安孫子素雄少年(後の藤子不二雄A先生)が転校生として入学。二人はマンガ好きという共通点で意気投合しました。憧れである手塚治虫先生のマンガを、この文苑堂書店で買っていたんだとか。そして、1951(昭和26)年に共作したマンガでデビューするのです。

藤子不二雄A先生が描いた自伝的マンガ『まんが道』(中央公論新社)にも文苑堂書店はたびたび登場。手塚治虫先生の新刊を苦労して手に入れるエピソードや、店主がマンガ家を目指す少年たちを応援するエピソードが描かれています。

このドラえもんコーナーは、1年ほど前に吉岡さん自ら作ったのだそう。ドラえもんのイラストの切り抜きなどで飾り付けられ、熱い思いが伝わってきます。

吉岡さん「これまでも店内の階段などにドラえもんグッズを飾っていたんですが、2013年に藤子・F・不二雄先生の生誕80周年という節目を迎えたので、大きなコーナーを作ってみました。本だけじゃなく、ドラえもんグッズも問屋に聞いたりしてできるかぎり置いていますよ。これからもいちファンとして、藤子先生を応援していきたいです」

吉岡さんは、藤子不二雄ファンの有志が集う「藤子委員会」の発起人でもあります。楽しそうに藤子不二雄先生のお話を語る吉岡さん。お土産のドラえもんグッズ、せっかくなら“聖地”文苑堂書店で買いたくなりました。

ちなみに、同じ高岡に本社を持つショウワノートを応援する意味を込めて「ジャポニカ学習帳」の棚も作っているそうですよ。

ほかにも高岡市にはドラえもんに関連したスポットがたくさんあります。この写真は、ショウワノート本社近くにある「高岡おとぎの森公園」の「ドラえもんの空き地」。ちゃんと土管もあって、思わず一緒に野球をしたくなりますね。

富山県の観光といえば、黒部ダムや宇奈月温泉、海鮮を求めて日本海側に目が向きがちですが、高岡市でドラえもん巡りの旅をしてみるのもおすすめ。次回は、大人気過ぎて期間が延長されたという“ドラえもんスポット”をレポートします。

【文苑堂書店 駅前店】
店舗所在地 富山県高岡市末広町40
店舗連絡先 0766-21-0333
営業時間 10:00~20:00(日曜は19:00まで)
定休日 元旦
http://www.bunendo.com

※本ページ掲載の内容は2015年11月現在のものです。ご利用の際はご注意ください。

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