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JTBパブリッシングの出版案内

Vol.6

富山の女性タクシードライバーさんにおすすめを聞いたら「ハンバーグドリア」がおいしい店を教えてくれた

1周年を迎えた電子書籍サービス「たびのたね」は、45周年を迎えた「ジャポニカ学習帳」とコラボ企画を実施中です。

そのご縁もあり、ジャポニカ学習帳を発売するショウワノートがある富山県高岡にやって来ました。

こちらは高岡古城公園にある加賀藩二代目藩主・前田利長の像。高岡開町の祖として知られています。「銀鯰尾兜(ぎんなまずおのかぶと)」という、びっくりするほど長い兜をかぶっているのが特徴。ヨコイチの画角に収めるのが大変でした。

今回の旅のルールは、地元の人の情報だけを頼りに観光すること。旅行ガイド本の電子書籍サービス「たびのたね」らしからぬルールですが、これには理由があります。実は「たびのたね」では旅行ガイド本だけでなく、地方出版社によるご当地本も購入できます。そこで、地元の人の情報こそ旅を面白くするスパイス! ということを今回の旅で証明しようと思うんです。

旅の楽しみといえばグルメ。その土地で本当においしいグルメを探すなら……そう、タクシードライバーさんに聞いてみましょう! 街を隅々まで知り尽くしているはずですから、きっと地元の人に人気のラーメン屋さんやお得な定食屋さんを知っているはず。

ということで高岡交通のタクシーを呼ぶと、黒いプリウスに高岡市のゆるキャラ利長(としなが)くんがあしらわれた「利長くんタクシー」が来てくれました。かわいい!

この「利長くんタクシー」は高岡に4台しかないらしいですよ。

運転してくれるのは、高岡出身の女性ドライバー秋野さん。その昔、秋野さんのおじいさまはショウワノートに勤めていらしたとか。「たまにおじいちゃんについていって工場に行くと、みなさんがキャラクターの絵がついたノートをくれて遊んでくれた」というエピソードも。何かの縁を感じてしまいます。

そんな秋野さんに「おすすめのお店を教えてください」と聞いてみました。 秋野さん「そうですね、ドリア専門店なんてどうですか? もともと人気の喫茶店をやっていた人が、新しくいろんな種類のドリアを出す店をオープンさせたみたい。私のお気に入りの店なんです」

なるほど……ドリアとは意外でしたが、女性ドライバーさんならではのチョイスかも。JR新高岡駅のイオン近くにあるという情報をもらい、夜に改めて行くことに。

こちらが「ドリアカフェ Doriarivo(ドリアリーボ)」。2013年10月にオープンしました。店主の木町さんは、もともとご家族で「喫茶トワイス」という昔ながらの喫茶店を営んでいました。トワイスの名物が「ハンバーグドリア」。遠方からわざわざハンバーグドリアを食べに来るお客さんもいるほど人気なのだそうです。

木町さん「トワイスは小さな店なのでキャパが狭くて。ドリアをメインで出す店として、新たにここをオープンしました」

「ドリアリーボ」では約15種類のドリアを提供。サイズはS(一部除く)・M・Lから選べます。メニューを開くと、「チキンカレードリア」(M/1,190円)、「豆腐ときのこの肉味噌ドリア」(M/850円)、「温たまベーコンドリア」(M/850円)、「ナスとトマトのドリア」(M/900円)、「チキンナゲットのBBQドリア」(M/880円)などバラエティ豊か! とくにおいしそうなのがハンバーグ系で、「ハンバーグドリア」(M/1,050円)、「ハンバーグの焼きカレードリア」(M/1,050円)、「フレッシュトマトとモッチャレラのハンバーグドリア」(M/1,230円)など、振り切ったカロリーのラインナップ。

どれにしようかすごく迷ったのですが、期間限定の「ベーコンとチェダーのハンバーグドリア」(M/1,190円)にしました。

少ししてからやってきたのは、熱々のハンバーグドリア! なんだこれ! めっちゃおいしそう!

こんがり焼き色がついたベーコンとチーズ、ソースもぐつぐつ煮えているし、とにかくフォトジェニック。ハンバーグは、縦7センチ×横9センチもありました。

熱いうちにいただきましょう。とろけたチェダーチーズが濃厚でジューシーなベーコンと合う! ブラックペッパーもいい仕事していますね。ハンバーグは大きいけど食感がやわらかでごはんとよく絡みます。トマトクリームソースはコクがありながらもトマトの酸味が食欲をそそり、これだけボリュームがあっても飽きずに食べられますね。

本当においしい、これ選んで大正解でした(他のドリアもおいしいと思いますけど)。とくにこのトマトクリームソースがおいしかったです。これは「トワイス」で人気になったものと同じ味だそうです。たしかにこの味はまた食べたくなる。

木町さん「ファミレスなどでもドリアはありますが、たいていエビドリアかチキンドリアしかなくて、どちらかというとサブ的扱いですよね。ドリアがもっと市民権を得られるようにしたいんです。さまざまな種類のドリアを用意しているのも“ドリアのポテンシャル”を信じているから」

ドリアに対する思いが熱い! さすがドリア専門店の店主。

木町さん「ドリア専門店と呼ばれるのも、ちょっととまどうところがあります。『専門店て言うぐらいだから究極のドリアを出すんだろう? あれ、普通のドリアじゃん』と思われてしまうから。こちらとしては、いろんな種類のドリアを出して楽しく食べてほしいというスタンス。どうやって名乗るのがちょうどいいんでしょうね?」

なるほど、呼ぶ方はつい使い勝手がよくて「専門店」と言いたくなりますが、お店側にそういうジレンマがあったんですね。だけどこれだけたくさんの種類があって、どれにしようかなとワクワクさせてくれるドリアはなかなかありません。「さすが専門店!」と思いました。

地元の人のおすすめに従ってみると、思いもよらぬいいお店が見つかることもあります。「富山で食べたドリア」としてずっと思い出に残りそう。

次回は、女性ドライバー秋野さんに連れて行ってもらった、藤子・F・不二子ゆかりの地をレポートします。

※金額はすべて税込です

【Doriarivo(ドリアリーボ)】
店舗所在地 富山県高岡市赤祖父601
店舗連絡先 0766-54-0029
営業時間 10:30~22:00
定休日 水曜

※本ページ掲載の内容は2015年11月現在のものです。ご利用の際はご注意ください。

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