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JTBパブリッシングの出版案内

Vol.3

富山の定食屋で謎に高額な「お子様ランチ」(1,750円)を発見

1周年を迎えた電子書籍サービス「たびのたね」は、45周年を迎えた「ジャポニカ学習帳」とコラボ企画を実施中。そのご縁で、ジャポニカ学習帳を発行するショウワノートの本社工場に行ってきました!

2015年3月に北陸新幹線が開通し、アクセスしやすくなった富山県の北西部に位置する高岡市にショウワノートはあります。工場内を案内してもらった安部工場長に、地元の人ならではのグルメ情報も聞いてみたいと思います。

工場長がよく行く、おすすめのお店を教えてください。

安部工場長「このあたりだと、カツ丼とかどうだろう。昔ながらの食堂なんだけど、ここのカツ丼がすごくおいしいんですよ」

工場長のおすすめはカツ丼! 一瞬「富山でカツ丼か~」とは思いましたが、ここは地元の方のおすすめに従ってみましょう。

安部工場長「あと、なぜかカツ丼の倍くらいの値段がするお子さまランチがあって気になるんだけど、おじさんだし頼んだことはないな(笑)」

えっ、カツ丼より高いお子様ランチ? たしかに気になりますね。

こうしてやって来たのがこちらの「ますや食堂」さん。1957(昭和32)年創業で、ご家族で営んでいる昔ながらの食堂です。初代の息子さんが2代目店主。

工場長のおすすめ通り、「当店人気No.1」の赤い文字が輝く「カツ丼」(720円)を注文しました。楽しみに待つこと約5分。

来ました~! トロトロの半熟タマゴが食欲をそそります!

揚げたてのロースカツは、だしとタマゴで閉じてもサクサクの食感を損なわないよう、粗いパン粉を使っているそう。ごはんは富山県産のコシヒカリを使用。

厚みのあるカツと半熟タマゴ、だしが染みたごはんが絡み合って最高においしい! これだけトロトロなので「タマゴ、いくつ使っているんですか?」と聞いてみると、なんと1個しか使っていないんだとか。料理人の腕がいいと増えて見えるのでしょうか。「白身と黄身を混ぜすぎないのがコツ」と教えてくれました。

おいしいカツ丼をいただきながらも、やっぱり気になるのが「高額なお子さまランチ」の存在です。

メニューを確認すると、あった!「お子さまランチ」(1,750円)。かなり高額、カツ丼の倍以上しますよ!

せっかくなので追加オーダー! 待つこと約10分。

お母さんが運んで来たのは、「お子さまランチ」っていうよりも大盛りランチ! 盛りつけられているのは、ハンバーグ、から揚げ、エビフライ、ポテトサラダ、スパゲティ、オムライス。お子さまにはジュース、大人には味噌汁付き。

肉々しい粗挽きのハンバーグは、これだけでもお腹いっぱいになるくらいボリュームがあります。懐かしい味のオムライスは、しっかり濃いめの味付け。さらに、一口食べてびっくりしたのがエビフライのおいしさ!

大ぶりのエビの歯ごたえがしっかり感じられる、すばらしい揚げ加減です。ぷりっぷりというより「ぶりんぶりん」。エビの食感に合わせて、ロースカツよりも柔らかめの生パン粉を使用しているのだとか。あまりにもおいしかったので、「富山の新鮮なエビを使っているのですか?」と聞いてみたのですが、特にそういうわけではないそうです。これも料理人の腕のなせる技なのでしょうか。

絶品エビフライがついてこのボリューム。たしかに1,750円するのは理解できるのですが……。いったいなぜこのような高額お子さまランチが生まれたのでしょうか?

「昔は町内会のお祭りや会合があると、仕出し弁当屋さんに弁当を頼んでいたの。その仕出し弁当屋が、子ども用のメニューがないからうちに作ってくれって頼んできたから。当時作ったメニューが、そのまま今も残っているんですよ」とお母さん。

なるほど。子どもが好きそうなメニューを詰め合わせた仕出し弁当を、「お子さまランチ」と呼んでいたんですね。地元の文化に根付いて生まれた「高額お子さまランチ」。今でも、女性客が注文したり、親子で分けたり兄弟で分けたりしているそうです。2人で注文しても、大人が注文しても問題ないそうですよ。

「カツ丼」も「お子さまランチ」もおいしかったますや食堂さん。きっと、他のメニューもおいしいんだと思います。さすが、地元の人の情報は間違いない! 次回も、安部工場長おすすめの回転寿司に行ってきます。

※金額はすべて税込です

【ますや食堂】
店舗所在地 富山県高岡市清水町1-5-1
店舗連絡先 0766-23-1203
営業時間 11:00~20:00
定休日 6日、16日、26日の「6が付く日」、第3火曜日

※本ページ掲載の内容は2015年11月現在のものです。ご利用の際はご注意ください。

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